2009.10. はじめてのフェラーリ Ferrari California試乗体験記


コーンズ主催の「Ferrari California試乗会」にいってきました。
今回は、Urban Stage、Winding Stageと二通りありますが、Urban Stage編です。
わざわざこの試乗のために、大阪から2台、名古屋から1台、計5台のFerrari Californiaが登場しました。
お台場の某所に並ぶと壮観です!


黒もあります!

車のスペックを簡単に紹介します。


V8 4297cc 1630kg  460ps 49kgm
サスペンションはフロントダブルウィッシュボーン、リアマルチリンク

フェラーリモデルとしては(屋根のせいで)車重が重いのが特徴でしょう。


試乗コースは湾岸高速です。そして面白いのが行の青い線はプロドライバーによる運転の助手席体験。
そして、帰りの赤い線は自走による試乗、となっているところです。
試乗前の芝公園ディーラー店長のプレゼンでは、「普段使いできるフェラーリ」「はじめてのGTカー」をさかんに主張。
逆に言うと「サーキットには持ち込めません」「ピュアスポーツではありません」とも言っています。
それでフェラーリとして成立するのか。乗って楽しいのか。色々疑問がわく中、試乗がスタートです。


試乗は高速がメインです。


まずは、プロドライバー(普段はGTも乗られている方です)の運転で、屋根はオープンで色々遊んで頂きました。
その中でインプレッションしていきます。

エンジン性能について


ローンチコントロールにて急発進!

SSTカットにするとローンチコントロールも出来ます。
手順としては、「マニュアルモードに」「SSTカット」「ブレーキとアクセルを床まで踏む」「ブレーキを放してスタート!」。
車がタイヤのグリップ限界をさぐりながらベストのトラクションをかけて、スタートしてくれます。
体感的には、最初の一歩はとても早く、ガツン!と出てきますが、その後はいつも通りの加速です。
ポルシェのローンチコントロールもそうですが、案外大したことないです。


1速、2速、3速レブまで全開走行!

さて、ETCレーンからのフル加速で動力性能を評価。1速、2速、3速とフル加速していきます。
1600kgの重い車重+専用コンパウンドのグリップの良いP-ZEROの組み合わせのため、
タイヤは完全にグリップしたまま車速が伸びていきます。この加速感じはレクサスISF、カレラ、ランエボと同程度です。
「460馬力といってもたいした加速じゃないなぁ」というのが正直な感想。逆に言うと、ガヤルドLP560、カレラS、ほどは早くありません。


公称数字の上では

Ferrari California
0-100km 4.0秒 0-400m 12.2秒 最高速310km
F430 0-100km 4.0秒 0-400, 12.0秒 最高速 315km
(ちなみにF430の方が100kg軽く30馬力多い)

とF430に匹敵する加速のはずなのですが・・・。期待を裏切られたエンジン性能でした。
たぶん、この数字は相当サバを読んでいると思いますよ。

しかし、エンジン音に関しては期待を裏切りません。
オープンにしているとよくわかりますが、「ガオガオガオ・・・」と最大トルクを発生する5000回転を超えると吠えます!
これがフェラーリサウンドってやつなんでしょうか。悪くないです。

ブレーキ

ブレーキは全車、カーボンブレーキです。あたりもついていて、このブレーキは最高です!
最初の軽いペダルへのワンタッチからフルブレーキまで。思いのままに止まります。
もちろん、タイヤの性能以上には止まりませんが、タイヤの性能を最大限引き出してくれるでしょう。

ディスクは一枚50万円。一台分で200万円です。
町乗りではほとんど減らないと言われていますが、サーキットでは保証の限りではないそうです。
サーキットを走り回った代償は高くつきそうです。

今までポルシェのブレーキが宇宙一番だと信じていましたが、フェラーリのカーボンブレーキはさらに上をいっています。

ちなみにタイヤは専用コンパウンドのP-zeroでした。グリップはまあまあです。

ミッション

これは完敗です。VWのDSGと同じくらい良くできています。ポルシェのPDK以上です。
2ペダルで、コラム固定型の右UP左DOWNのパドルでシフトします。
そして、このシフトが電光石火!あまりに回転あわせがはやくて驚きました。

ただし頂けないのが、AUTOモードが今ひとつ賢くないこと。
燃費重視のせいかどんどんシフトアップしていきます。
再加速時に、シフトダウンしてくれればいいのですが、なかなかせずもたつくこともしばしば。
7速まであるのですが、7速>2速のように一気に落ちてくれないので正直いらつきました。

結局、試乗のほとんどをマニュアルモードで行いました。
AUTOモードだと回転数が低すぎてエンジン音が「気持ちよくない」のも問題ですね。
むりな低回転でエンストしそうな感じすら受けました。

サスペンション


マグネティックライドによりComfort ・ Sportの切り替えが出来ます。
しかし、両方の違いは町乗り程度ではほとんどわかりません。そして柔らかい!
交差点を曲がるだけでもロールします。ケイマンの標準足の方が数倍固いです。
そして興味深いのが、ハンドルに、「Race」モードが無いこと。つまり「Race」する車ではないとフェラーリが認めている訳です。

ハンドリング

今回はスラロームをしたり、かなりの高速でコーナリングをしたり、と限界性能に近いところを評価出来ました。
コーンズとプロドライバーの計らいです。ありがとうございます♪
その結果は、、「いかにもFRで頭の重い車」です。フロントミッドシップとか50:50なんてのは机上の空論です。
スラロームをするとハンドル操作から自動車の挙動に反映されるまでかなりのタイムラグがありました。
さらに、一定以上の速度でのコーナリングでも車の重さ、姿勢変化の大きさ、そして剛性の低さを感じました。
フェラーリといっても、所詮、オープンカーですね。

インテリア

乗ったのは展示車ではなく試乗車。インテリアの仕上がりはまあまあ、というところ。
そして驚きなのがナビ!

この画面はないでしょう。


さらに操作が専用のリモコンじゃなければできません。
今まで、1DINのナビを無理矢理つけていたことからは進歩ですが、とてもGTカーとは言えないナビでした。
オーディオについては今回は評価できませんでした。


ちなみにリヤシートは大人は座れません。ただし、ISOFIXアンカーもついていてチャイルドシートには最適です。
うらやましい!


自慢げにF1チャンピオンのプレートも。


ステッチもきれいに仕上がっています。さすがに高い値段の車ですね。

エクステリア

これについては好みが大きいと思います。リアフェンダーのボリュームが気になる人もいるでしょう。
リヤのテール周りの処理も。個人的には、オープン・クローズド両方の状態に良く対応していると思います。
しかし、F430や360モデナにあるような「オーラ」が、このモデルには欠落しているように思いました。


オープンからクローズへ!

屋根の開閉は意外に早かったです。

サービス

実は今までフェラーリは故障したときの24時間レッカーサービスを行っていませんでした!
これを今回のモデルから開始するとのことです。
さらに、ブレーキオイルなど消耗品が無料になるプランも提示されました。
今までのフェラーリからすると大進歩ですね。3000万円級なのですから当然といえば当然ですが。


試乗中も山ほどのケーキ・食事・飲み物でサービスしてくれましたが僕には不要なサービスです。


別にここまでしなくても・・。


というわけで、「はじめてのフェラーリ」の感想ですが・・・

・エンジンやハンドリングは大したことない
・ミッションとブレーキは良くできている
・ケイマンの方がよく走るし加速も体感的には大して変わらない
・加速感はISFにそっくりだし、ISFの方が全然曲がる
・ボクスターの方がもっと曲がる
・フェラーリの屋根はあかない方がいいのでは?

と散々でした。

結論は、

「フェラーリカリフォルニアはフェラーリじゃない」

あるいは

「僕にはポルシェの方が魅力的」

でした。いかがでしたでしょうか?やっぱりF430に乗ってみないとフェラーリは語れないかな?
カリフォルニアのクーペ版が出て、1000万円台だったらちょっと魅力的かもしれません。

今回、カリフォルニアを試乗せずに購入した人達がすでに手放して中古市場が形成されつつあると聞きました。
僕と同じ感想を持ったのでしょうか?なんとなくわかる気がします。

ちなみに、今回はプロドライバーの方に「コーナリング時などスピード感が適切だ」と褒めて頂けました。
「ここまで飛ばす人はあまりいない」とも。限界性能を試せたのは、プロドライバーの方が僕に任せて下さったからです。
素人の運転で高速域でブラインドコーナーに飛び込むとき、プロドライバーの方は助手席でどんな心境なのでしょう。
申し訳ない気持ちで一杯でした。しかし、、、、楽しかった!!

おそらく試乗会でこんなバカな素人運転をするのは僕ぐらいかと思います。
行儀の良い皆さんは高速直線でアクセル全開にする程度でした。
試乗車で高速でコーナーに突っ込んでいくバカはあまりいないようです。
(自慢にならない)


そしておみやげに赤いカリフォルニアのミニカーを頂きました。これは子供へ献上します。


さっそく取り出して子供のおもちゃです。


なんと!しっかり屋根もあきました。


次は「Winding Stage」と題して、某所山中で試乗会があります。
おバカな僕はこちらにもエントリーしました。報告は後ほど!


最後にケイマンと記念撮影。やっぱり僕にはケイマンの方が魅力的でした。
カリフォルニアの半分の半分の値段ですが、魅力は倍以上、と言い切ります。
(ボクスターもなかなかいいですが♪)


ケーキは美味しかったです♪


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