今日から役に立つノウハウ
機材の移動と設営、搬入・搬出。
確実に壊れやすく高価なものを運びます。
proposed by
Prof.Satoshi Nishimura
/ Jichi Med Univ(JAPAN)
E-mail:
If interested (snishi-tky(a-mark)ninus.ocn.ne.jp )
服装
両手が自由になるように、鞄やスマホは置いておきます。
不可能なときは、リュックにいれて背負います
長そで・長ズボンは必須。動きやすさだけでなく機材でケガをすリスクを避けます。
自分を守るだけでなく、機材運搬時のケガは関係者全員への迷惑になります。
雨天は雨合羽を上下着ます。傘を片手に、というのはおおきなリスクです。
車いすを押す人にも全く同じです。
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手袋
運送業・運搬のプロは必ず手袋にこだわります
滑り止めつきの軍手では全然ダメ。
自分の手にあった滑り止めラバーのついた手袋をワークマンで調達します。
ゴムは自然に劣化・硬化するし、よくなくなるので多めに準備を。
手袋により運搬対象を落とすリスクを減らせます。
ケガの予防にも必須です。
金属で作られたものは特に危険。機材の切り口は鋭利です。
木材は指にささります。
車いすを押す人にも全く同じです。
搬入ルート・搬出ルートの確保
事前に、運搬手段(自動車であれば荷室サイズ)、段差をチェック。
搬送ルートを確保します。搬送用エレベーターを使用するにせよ、
搬送に適した時間帯(出勤時間はダメ、ヒトにみられない、など)もふくめて事前に計画をたてます。
事前に、現地を視察、あるいは、画像や動画によってチェックします
台車使用不可、など、施設によってたくさんルールがあります。駐車場から現場まで。
車いすを押す人にも全く同じです。
テープの使い方
搬送用にいわゆる「ガムテープ」はまず使いません。
ノリ残りがする、切りづらい、など。ろくなことがありません。
汎用されるのは、布テープと梱包テープの二つで、それぞれ別の使い方をします
養生テープのつかいかた
養生テープ、などの名称ですが、商品ごとに粘着力がかなり違います
テープは片手で、タテヨコ両方にきれます。
そのままはるとはがしづらい、であろうときには、折り目をつけます。
梱包するときに、受け取ったひとを想像して、配慮することはとても大事
応用例1
段ボールにはいってるけれども箱の強度に不安がある?
amazonの箱は安っぽい?雨で箱がくずれそう?
そういうときには養生テープでふちどりをすると強度がアップします。
現場ですぐにできます。ほかにも、「開閉しそうな場所はテーピングしておく」
「こわれそうな鍵は保護する」など機材保護にもつかわれます。
応用例2
このwebカメラは中心のレンズ部分に傷がはいると修復できません
まえもって養生テープで保護してから運びます。
荷主に「テープをはってもいいか」を前もって確認します。
液晶パネル、ボタン、鍵など、弱点は保護します
こういった配慮は伝わり、新しい価値(感謝?信頼?)を生みます。
ケーブル処理
ケーブル処理はいろんな流儀があります。
素人は断線してもまあ構いませんが、
プロは100%の処理を求められるので些細なリスクも避けます。
僕がテレビ業界とかかわってもっとも学んだものはケーブル処理
これは絶対ダメ。プロがやるときは何らかの理由がありますが素人は絶対ダメ。
ケーブルに負担がかからないようにしてくるくる。。(これが難しくてたのしい)。
袋にいれて分別し、ネーム処理をします。ケーブル長さも必ず記載。
めんどうくせーーって?そういう人は機材を運ぶ資格がありませんので触らないでいいです
コンテンツ系の仕事には向いてないと思います。現場は本当に厳しいです。
運送困難なもの
こういった運搬困難なものは荷主に聞きます。
「どこをもって移動したらいいのか?}
「どこがこわれそうか?」聞く前に絶対触らない。
なお、タイヤがついてるものはタイヤを最初に固定します。
台車のロック機構も使いますが、ロープ等に追加固定します。
乗り物はタイヤを持つ・押すと動かしやすいことが多いです。椅子はもっちゃダメ
ロープ・ゴム・ラチェット
ロープ、ゴム、ラチェットの使い方は本当に難しいです。
機能的にしっかり固定するためには力学を考えて順番に施行します。
シートカバー
雨天のときは防水シートを、こわれものは毛布で全体を覆いさらに固定します
固定すると中身がわからなくなるので最後のステップにします。
小物類
包装がやぶれたときどうなる?、、みたいなリスクをかんがえます
この場合は包装のうえに袋にいれました。
全体をひとつのバスケットに入れ、行き先を明示します。
違う行先ものを混在してはダメ。荷受けした側の迷惑になります
各自がテープとマジックを持って内容物と運搬先を明示する癖をつけます。
受けた側は、荷物を置く場所を明示しておき、そこに納めます。
これらの内容は生産現場での管理工学等から学んだことです
toyotaなどの企業の現場でも実践されてるのは有名です