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東京大学医学系研究科循環器内科
東京大学医学部医療ナノテク人材育成ユニット 特任助教
JSTさきがけ「光の利用と物質材料・生命機能」 研究員 (兼任)
西村智
生体内マルチカラーイメージングシステム、生体内分子イメージング、インビボイメージングの開発
我々は複雑な成人習慣病における病変にアプローチするため、独自に生体内の細胞動態をマルチカラー、
高時間・空間解像度でリアルタイムで可視化するシステムを開発しました。このシステムを用いて、
いかに複数の細胞種が様々な病態において機能異常を起こすかを可視化し、新たな治療法の開発に役立てます。
我々はメタボリックシンドロームの病態を明らかにすることによる、新たな治療の開発を目指しています。
肥満したマウスの脂肪組織では様々な変化が起こります。これは従来のプレパラート切片標本では
見ることが出来ませんでしたが、我々の手法で手に取るようにその詳細な変化とメカニズムが明らかになりました。
我々はこの変化を「脂肪組織リモデリング」と呼んでいます。
今までの生体観察顕微鏡では考えられなかったレベルで、手に取るように体内での細胞の動きや働きが我々の
「生体分子インビボイメージング手法」では可視化されます。
我々はメタボリックシンドロームと慢性炎症の関わりを明らかにするために、
生体内の脂肪組織における、慢性炎症の影響を明らかにしました。肥満したマウスの脂肪組織では様々な変化が起こります。
これらは従来の手法では見ることが出来ませんでしたが、我々の手法で手に取るようにその詳細な変化とメカニズムが明らかになりました。
肥満した脂肪組織では、白血球・血小板・血管内皮の相互作用が生じていることを明らかにしました。(2008
J Clin Invest)
我々は、多くの研究者と共同研究を行いながら、三大成人病(脳心血管病および悪性腫瘍)全てにアプローチしています。
イメージングは我々の多様な研究手法の一つに過ぎません。我々はイメージングで観察した事象のメカニズムを知る為に、
FACSやRT-PCR法、ブロッティングなどの従来の分子生物学的手法と常に組み合わせながら、研究を進めています。
我々の生体観察はin vitroにおける分子生物学的研究を否定するものではありません。生体を観察することにより、
生体は、「非常に多様な細胞の相互作用から成立している」ことが分かります。では、どのようにアプローチするのでしょうか。
複雑な病態メカニズムをより明らかにするためには、
イメージングと分子生物学の組み合わせを行うことにより生体と分子の両者を結びつける事が必須であると考えます。
我々の研究は、in vivoでの詳細な検討を行うとともに、新たなin
vitroの研究を常に提案し続けています。
我々のイメージングシステムは様々な臓器、様々な病態に適応可能です。必要があれば、共同研究についても喜んでご協力致します。
西村智までご連絡下さい。
Satoshi Nishimura
Department of Cardiovascular Medicine ,the University of Tokyo
Nano-Bioengineering Education Program ,the University of Tokyo
PRESTO, Japan Science and Technology Agency
Keyword : In Vivo imaging, obesity, adipose tissue, Satoshi Nishimura, the
University of Tokyo,
Department of Cardiovascular Medicine, chronic inflammation, remodeling,