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emergent call record
事件記録簿 / Jichi Med Univ(JAPAN)
image00 カーブ内側の自損事故

現場 田園エリア 片側1車線 きついカーブ・整備されてない田舎道
時間 2018年 10:00


・あなたはラーメン屋さんになれるか

問題

あなたはラーメン屋さんを開業する予定です。
交通量の多いバイパス道路で、運転してるお客さんを呼びたいです。
おなじテナント料で二つの物件がありました。


さてどちらのお店で開業しますか?

考え中。

考え中。。。

考え中。。。。。


これは経営の基本です。出店や起業では常識とされています。

こたえ。

交通量の多い道路ですから、右折で反対車線にはいることはありえません。
スピードがのっている走行中の車内から、沿線の店舗を発見して、減速して駐車場にはいってもらうわけです。

大半の場合、道路わきは樹木や建造物があります。
となると、カーブ内側の店舗だと、カーブを曲がってる最中は視線がさえぎられて、
店舗を発見するのは直前になります。ああ、止まれないな。また今度でいっか」です。
カーブ外側の店舗では、車線の幅の分かなり早めに店舗を発見し、
とまるための時間の猶予がうまれます。 こたえは、「カーブ外側の店がよい」です。
(ラーメンがおいしければお客さんは来てくれる、みたいな発想をする人は、そもそも、商売には論外不向きです)。


・発見状況


自治医大に通勤するときにとおる、未整備で歩道もないせまーい片側1車線。
両側に民家が並ぶ。左カーブ。

路肩にある30cm程度の縁石に乗り上げた軽自動車が動けなくなってる。
フロントドライブ車で、フロントがのりあげたら、自力ではどうしようもない。
なにせ、視界の悪いカーブの内側で、二次被害のリスクが高い。


「ケガないですかあ?」
「うーむうーむ。」

どうもかなりの高齢男性。運転はできても、アクシデントに対処ができない。

「あぶないんで車の外にでましょうか」
「ああ、あああ。」

全くいうことを聞いてくれない。こまった。

僕は発煙筒を自分の車と、事故車両から取り出し、
カーブ手前で発見できるように点火しておく。

発煙筒は、実はけっこう寿命が短くてすぐ消えるけども、
発煙筒の赤いパッケージとか、燃えた後(路面が黒くなる)、が複数あると、
減速してくれるドライバーが多いみたい。
赤いLEDタイプは、夜間はいいけど、昼間は無意味。

これじゃ、足りないなあ、と自分の車両から三角表示板を出してさらに手前におく。
三角表示板が必要な理由はこれ。発見がはやくなる。まあ積んでない車両が多いけど。
オレンジ三角コーンが最強だけど、さすがに邪魔なので自分の車には常備してない。
警察交通課が到着してとにかく最初にやるのが、三角コーンを置くこと。

安全確保の後、110番通報を行い現場の状況を説明。しかし、現着が遅い。。
ドライバーは何度いっても、運転席に戻るし、保険の証券などもよくわからない様子。

「くるまにくわしい友達いる?」
「ああ、そいつから買った車」
「じゃあ、そのひとに電話してどうするか相談したら?」

といって、別の人につなぐことはできた。家族は近くにいない、と。

運転車両の管理をするとか、事故の対処をするとか、自動車に伴ってやることは本当に多いなあ。

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