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emergent call record
事件記録簿 / Jichi Med Univ(JAPAN)
image00 河川敷火災

現場 上三川 鬼怒川河川敷
時間 2020年 19:00


・発見

僕は普段、こういった作った自転車でリハビリ運動をしてる。
この日も18:00に、いつもの公園に車をとめて自転車をとりだしひとりで運動を開始した。
往復は20kmで、道がきびしく1時間をこえる運動だ。

往路は、夕暮れ。河川敷は一面の枯草。携帯電波もはいりづらく、人気がゼロで原野に近い場所も多い。
復路は、完全に暗闇。ところが、河川敷の一部が赤く燃えていることに気づく。
いそいで近づくと、かなりの火柱があがり、風で燃え広がってるようにも見える。周囲に人気はないように思えた。


遠くに見えるのは対岸真岡の工業団地


・通報と情報提供
すぐに110番するが、こういったときの通報は難しい。
「事故ですか事件ですか」

「河川敷の火事です。現場は、鬼怒川西側。**公園から1キロほど北上したところ。
公園からくると一つ高架橋を超えて、最初のひきこみ道路のところ。ちかくに、**消防団の詰め所があります。
ひきこみ道路は詰め所からは、未舗装ですが3メーターほどの幅があり、消防車は近づけると思います。
土手からおりて100mほどいったところですが、50m四方が燃えています。いまも燃え広がっていて、
風にあおられて、西に燃え広がっているようです。」

すごく具体的に説明していた。
直感的に、燃えてる事象よりも、消防車およびホースが近づける場所かどうかが、大事とわかったからだ。
いままでたくさんの通報経験があったので落ち着いていた。

「周りに人影はありませんか。」

ハッとした。そうか、このあたりは放火が続いているし、放火以外の原因は考えにくい。
いかにも、人が近付ける場所が火種になってる。

「気づきませんでした。往路は30分まえに通過し問題なかったし不審者も車両もなかったです」
「わかりました。捜査の関係で、そこにいてもらえますか。」




30分もせずに、テンションのあがりまくった消防隊(地元消防団も)が到着。
放水で一瞬できえたが、それよりも、つないだホースに穴があいて盛大に水がでていて、
そっちの補修で大騒ぎだった。ちゃんと、消防にも税金を払わないといけない。。。

警察も到着。
「後日伺いますので連絡がとれるようにしておいてください」

なお、捜査は警察と消防は別個にそれぞれ行うシステムのようだ。調書も2枚とって、
おなじことを何回か話すことになった。

翌日の下野新聞(地元地方紙)に小さく報道されたが、出火原因についてはかかれていなかった。

刑事さんから電話連絡があったが、現場で調書をしっかり書いていたので、すでに大半のことは知っていた。
「現場に人はいませんでしたか。」
「わからないです。僕はあのあたりは土地勘もあるし常連なので異常があったら気づけたはずですが」
「消火活動も見てたりするんですよ。こっちもそのつもりで探すんですけどね」

通報者の僕が疑われないのは、身分を最初からしっかり明かしたからなのだろう。
放火はとても刑事罰が重い。枯草の時期は、注意が必要なのだろう。

普段、現場は写真にとらないけども、今回は事件性があり画像をとりました。
何年もたって風化した事件なので、画像を掘り起こしてみました。
ケガ人がたくさんいる交通事故現場を、当事者こみで撮影する気分なんて当然ならないですが、
今回は、ケガ人なしの火災なので実画像をつかってみました。画像から、通報する難しさを想像してみてください。

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