emergent calls, Menu
1:バイク盗難未遂
2:改造車で通報
3:自転車自爆高校生+医療行為
4:自転車自爆老婆+医療行為
5:自動車横転しても軽傷
6:河川敷火災
7:空とぶ自動車
8:カーブ立往生
9:高速での車外放出事故
10:炎天下滑落+医療行為
11:物損・逃走トラック
12:噛まれた+医療行為
13:多重衝突inUSA
14:多重衝突inJapan
15:動物キケン?
16:スノボ+代行
17:交通優先と社会優先
18:合流事故・安全確保
19:亀の子VIP
20:カーチェイスinGermany
21:自損エアバッグ全開老女
22:横転軽自動車
23:右折直進初心者

Back to top image00

emergent call record
事件記録簿 / Jichi Med Univ(JAPAN)
image00 ドイツでカーチェイス

現場 ケルン郊外
時間 2018年 深夜2時

発見と解決





ドイツに1カ月近く滞在することが多く、現地ではレンタカーと長期滞在アパートを使っていた。
レンタカーは海外では、「きれいな車」なため、観光客あるいは富裕層に見えることがある。

僕は夜中にうろうろするのが好きで、ケルンの郊外を夜中にドライブしていた。あてもなく深夜2時。
夜中はドイツは本当に人がいない。

ところが、運転してくると、ずーっとついてくる車に気づいた。
市街地をグルグルしてもついてくる。「ああ、面倒なことになるなあ、、」と思った。

冷静に考えて、僕は、防犯カメラも設置されてるような比較的明るいところ(といっても誰もいない)に
自分の車をとめた。おいかけていた車は、型が古く、汚れたゴルフ。二人の若いドイツ人が運転していた。
彼らも近くに止める。窓をあけてる。やんちゃなおにーちゃんドイツ人、。


車外に出た。丸腰ってわかるように。
「Goood night! what's up? Tonight, its quiet and beautiful. Isnt it??....」みたいに
わざと、流暢(風)な英語で話かけた。

ドイツ人は英語が完全に話せるわけじゃあない。ので、英語でだーーと話されると、インテリ層はともかく、
大概のドイツ人は委縮してしまう傾向にある。さらに、謎の東洋人とかだと、彼らも何もしてこないことが大半。
観光客か、ドイツ人富裕層は、明らかにトラブルに逢いやすいみたいだけど。
僕は、ずーっと、「謎の東洋人」でいることが、海外でもトラブルを避けてきた。

驚いたドイツ人は、困った顔をしながらも。。
「Yes...So ,do you want something??」
ときいてくる。ドイツなまりの英語で。

そう。ドラッグ買わないか?ということらしい。

「I am satisfied... Enough. Thanks!」
といって、間に合ってるよ、といって断った。

彼らは、そのまま不思議な顔をしながら、車をだしていなくなった。

ドイツ連邦警察の発表によれば、2021年のドイツ国内全体の犯罪発生件数は約505万件であり、
人口10万人当たりの犯罪発生件数は日本の約10倍に上ります
スリやひったくり等の窃盗、強盗や詐欺などといった財産に関わる犯罪がほとんどですが、
傷害や暴行(性犯罪を含む)といった身体の安全に関わる犯罪も発生しています。
観光客が多く訪れる大都市や観光地は、外国人犯罪グループの流入、麻薬の蔓延等の様々な要因から犯罪発生率が高くなっています。
外務省HPより。

いかにもいろんな人に怒られそうな対応だろう。
でも、「車に閉じこもればいい」とか「緊急通報すればいい」とか、僕は信じない。きれいごとだ。
自分を明らかにして、敵意がないこと、お金モチ人種じゃないこと、観光じゃないこと、を
示した方がいいように思って行動してきた。細かい嫌な事もあったけど、おおきなトラブルは一度もない。
ホテルにいればいい、という発想だったら、そもそも長期滞在なんてしない。

ドイツ語、スウェーデン語、チェコ語、いろいろ、看板の読めない国でもたくさん運転してきた。
交通法規の違いも勉強するけど、犯罪状況の違いも予習しないと。

ちなみ、ドイツで一番「やばい」のは、高速道路の夜間無人サービスエリア。現地人もいかないようだ。
車中泊するなら、人がいる(ガソリンスタンドのある)サービスエリアで明るいところでどうぞ。

Back to top image00