emergent call record
事件記録簿 / Jichi Med Univ(JAPAN)
合流事故+安全確保
現場 4号バイパス
時間 2023年 10:00
発見
いつものようにバイパス(片側3車線)をはしってると、対向車線に駐車してる貨物2台。
そのうち1台は車線の真ん中、路肩によせてない。違和感を感じて、Uターンして現場にむかった。
事故発生直後だ。前面がおおきく損傷した軽自動車(業務用貨物)が車線の真ん中にとまってる。
その先に、ハザードをだしてとまってる大賀貨物。
ドライバーに声をかけると、合流してくる軽自動車の前面と、本線の大型貨物の後面が衝突したと。
それぞれ若いドライバーで、日に焼けて体格の良い若者。
けがはないと言うけども、手で触って傷がないことを確認した。
現場で興奮してると、痛みに気づきづらいこともあると思う。
安全確保
110番通報の直後。現場は、交通量が多くスピードがのってる3車線道路。
軽自動車はフロントのドライブシャフト部分がこわれてて自走できない。
安全確保がもっとも大事。二人とも職業運転手だが、三角表示板も発煙筒もつかっていない。
車線中央にとまってる軽自動車の運転席に戻ろうとする運転手を制止して、
道路の外で待ってもらうようにいう。また、遠くからもみえるように、三角表示板と発煙筒を
複数提示する。二台が離れてとまってると、その間にはいってこようとする車すらいるので、
近寄らないように表示板をだす。
しばらくしてから、パトカーが到着。警察官も一番最初にやるのは、
一人が、上流に三角コーンをたてて安全確保、
もう一人が、ドライバーを確認して安全なところに誘導している。
交通量の多い場面での安全確保は道具が大事だ。
安全確保の道具
発煙筒・LED灯

これが発煙筒。とはいえ、最近の車はLED灯火が多い。
車検のときに点火式のものは有効期限が問題になりやすい。
LEDの方は電池が入ってないと車検に通らない。
問題なのが、昼間にはLEDタイプは遠くからほとんどみえないという現実。
点火式は、遠くからみえやすいが、すぐに消えてしまう。なかなか難しい。
こういう長いLED警棒の方が、緊急というメッセーは伝わりやすい。
単二電池がきれてないか時々チェック。僕はこちらも持ち歩いてる。いろいろ便利。
三角表示板

遠くからみてもらうために使うのが三角表示板。
このように折りたたまれてる。足の部分をしっかりたてるのが大事。
風圧で転がりそうなときは、重しをのせておく。
そんなの積んでないよ、と言われるかも。
摘むのは義務だけど、スペースはかさ張る。
バイク用の小型のものがあるけど、そのぶん、ちょっと見づらい。
プロドライバーですら、この二つの使用、二次被害防止策を忘れていた。
事故現場なんてそんなものだ。